精油としてのユーカリの特徴は?その成分や効能効果について

精油としてのユーカリの特徴は?その成分や効能効果について

ユーカリとは?

ユーカリとは、銀色がかった特徴的な葉を持つ常緑樹です。フトモモ科ユーカリ属の木で、その葉はコアラの餌としてもよく知られています。オーストラリア南部やタスマニアに自生する木で、オーストラリアの森林の3/4はユーカリです。世界各地に移植され、広く栽培されています。

成長が早い木なので、現在は紙の原料、パルプ用の木としてよく使われています。それだけでなく、アボリジニなどのオーストラリア先住民は、古くから傷の手当にユーカリの葉を使ってきました。実際に、ユーカリの葉から取れる精油は、欧米において、消毒や殺虫、気管支への作用を期待して、アロマテラピーに用いられています。ユーカリの葉は、健康茶としても使われることがあります。

ユーカリの近くに農作物を植えると、ユーカリの独特の香りのせいか鳥獣の食害が減るため、農家でも栽培されることがあります。防虫効果があるので、ユーカリの精油は蚊よけのネットなどにも使われます。

ユーカリには、多くの種類がありますが、精油を採るのに一番多く使われるのは、ユーカリ・グロブルスという種類です。このユーカリ・グロブルスの精油は、イギリスでは気管支への医薬品として扱われています。

 

ユーカリの香りの特徴とは?

鼻や喉に染み渡るような、さわやかでリフレッシュできる香りです。気管支や肺によく作用する精油として知られていて、風邪や痰、気管支炎、喘息によく使われます。防虫や駆虫にも利用されます。

主な成分には、「オキサイド類」の1,8シネオール(ユーカリプトールとも呼ばれる)があります。その他、含まれる成分として、「モノテルペン炭化水素類」のα-ピネン、フェランドレン、リモネン、パラシメン、「セスキテルペンアルコール類」のグロブロール、「セスキテルペン炭化水素類」のアロマデンドレンがあります。

ユーカリは、柑橘系の香りやハーブの香りと相性がいい精油です。すっきりした香りは記憶力や集中力を高め、落ち込んだ気持ちを引き上げ、やる気を出させてくれます。

 

ユーカリの働きについて

ユーカリは、気管支や肺によく使われる精油として有名です。うっ血や粘膜のうっ滞を除去するとされているので、痰を取って呼吸機能を高めるのによく使われます。咳を鎮めるのにもよく使われます。蒸気に乗せて吸ったり、薄めた精油を胸に塗って蒸発した香りを吸入したりします。

気管支に働き、過剰な粘液を取り去る精油とされていることから、喘息、鼻詰まりの改善のためにも、ユーカリはよく使われます。転じて、風邪対策やインフルエンザ対策にもいい精油とされています。

ユーカリは、ハエやダニ、ノミよけ、シラミの殺虫にも使われる精油です。蚊をよけるのにもよく使われます。虫よけ成分として有名な合成物質、DEETの代わりとして、人を刺す虫を避けるために、薄めたユーカリの精油を肌に塗るといいとされています。

他に、ユーカリの精油には、抗菌・抗ウイルス作用があるので、殺菌や消毒にも使われます。部屋に香らせて空気の清浄化をはかったり、薄めた精油を肌に塗って肌の消毒をしたりにも使われます。歯磨き粉やうがい薬などに配合して、口の中を殺菌し、息のリフレッシュに使うこともあります。洗剤や入浴剤に配合されたり、傷口の消毒にも使われたりします。

ユーカリの精油には、抗炎症作用や痛みを取る作用もあるので、肩こり・リウマチ・関節痛・筋肉痛など、炎症による痛みにも使われます。また、薄めた精油を肌に塗ると、ニキビや脂性肌、ふけにもいいとされています。

ユーカリは、興奮した神経を落ち着けたり、落ち込んだ気持ちを持ち上げたりにも使われる精油です。やる気を出して頭脳を明晰にし、集中力や記憶力を高めるのにもいいとされています。

 

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