トウキ根エキスの特徴は?その成分や効能効果について

トウキ根エキスの特徴は?その成分や効能効果について

トウキ根エキスとは?

トウキ根エキスとは、セリ科シシウド属の植物、トウキの根から抽出されたエキスです。

トウキは漢字で「当帰」と書きます。中国で「婦人の主薬」として古くから知られている生薬です。古代中国において、子宝に恵まれなかった女性が実家に帰されて、そこでトウキの根を服用して子供ができる体になり、夫に「当(まさ)に帰るべし」と言われたので当帰と呼ばれるようになったという逸話があります。

トウキ根は、今でも、多くの漢方薬に血を補う生薬として配合されています。体を温めて血行を促進したり、血を補ったりする作用が期待されて、生理痛や冷え性、生理不順の改善、貧血、更年期障害の改善に使われます。便秘改善や滋養強壮、鎮静にも使われます。最近では、トウキの葉も健康茶や薬膳茶、入浴剤などに使われています。

トウキ根は欧米でもダン・グイ(Dang Gui)と呼ばれてサプリメントに活用されており、人気です。セイヨウトウキ(アンジェリカ)も女性に良いハーブとして西洋で広く知られ、使用されています。

トウキ根エキスは、肌に塗っても効果があり、シミ防止やエイジングケア、血行改善を狙って化粧品などにも広く使われています。

 

トウキの香り・成分の特徴とは?

トウキ根は、セリに似た独特の香りがあります。香りの素は、n-ブチリデンフタリド、リグスチリド、サフロールなどの精油です。このうち、リグスチリドが多くの作用を持つとされます。鎮痙(筋肉などの痙攣を抑える)、抗喘息、抗アセチルコリン作用(副交感神経の活発すぎる働きを抑える)などです。

また、ポリアセチレン類のファルカリノール、ファルカリンジオール、ファルカリノロン、クマリン類のスコポレチン、コリンなども含んでいます。この内、ファルカリンジオールやコリンなどに薬理作用があるとされています。

 

トウキ根エキスの働きについて

トウキ根エキスは、歯茎や口内に関わるものだけでも、以下のような効能があります。

 

・血行促進作用

・抗炎症作用

・排膿作用

・肉芽形成作用

・鎮痛作用

 

血行を改善し、健康な粘膜や歯茎を作ります。血行をよくするので、充血による痛みも改善します。また、傷や感染による炎症を抑えつつ、膿があればそれを出しやすくする作用もあります。

それだけでなく、傷があればそれを治すための肉芽形成も促進します。痛みがあれば、それを抑える作用もあります。歯茎や口内の傷、痛み、炎症などに悩んでいる人におすすめの成分です。

また、肌に塗ったり口から摂取したりした時は、以下の効能があります。

 

・色素沈着抑制作用

・沈着色素淡色化作用

・保湿作用

・抗老化作用

・鎮静作用

 

色素沈着抑制では、シミの原因となるメラニン色素を作る酵素(チロシナーゼ)の働きを抑えて、シミができるのを防ぎます。また、すでにできたメラニン色素の塊を分解する酵素(カテプシンL2)の働きを促進して、すでにあるシミを薄くする作用(沈着色素淡色化)も知られています。これは、主にリグスチリドによる作用が大きいと考えられています。

また、トウキ根エキスには、皮膚の保湿において重要なタンパク質「フィグラリン」を多く作らせる作用があります。これによって肌の保湿効果を高めるため、肌の乾燥改善効果にとても優れています。

皮膚は紫外線を浴びることで、真皮の細胞がダメージを受け、コラーゲンがうまく作れなくなり、シワやたるみなどの光老化が起きてしまいます。しかしトウキ根エキスはこのダメージを抑えるので、光老化を抑える効果があると言えます。これによってシワやたるみを防ぎ、肌のハリを改善します。

また、古くからの経験則で、トウキ根には鎮静作用があることも知られています。トウキ根エキスは広く効果がある成分です。

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