シャクヤク根エキスの特徴は?その成分や効能効果について
シャクヤク根エキスとは?
シャクヤク根エキスとは、ボタン科多年草シャクヤクの根から水やエタノール、1,3-ブチレングリコールを使って抽出されたものです。
シャクヤクは中国原産の植物です。漢字では「芍薬」と書き、その花は観賞用として有名ですが、根も薬用に古くから利用されています。
漢方・中医学において、非常によく使われる生薬です。身近なところでは、葛根湯にも配合されています。筋肉などの緊張を解くことから筋肉痛、痙攣、こむら返り、腹痛に使われています。また、血を補い血行を促進するとされる生薬なので、婦人薬として月経不順、月経痛、腹痛などにもよく用いられます。
シャクヤク根エキスは、化粧品にもよく使われます。主に、美白やエイジングケア、ニキビケア、毛穴の引き締めを狙って配合されています。最近では、シャクヤクの花も化粧品などに使われ始めています。
シャクヤク根エキスの成分や特徴とは?
シャクヤク根エキスが含む成分の主なものは、テルペノイドの一種であるペオニフロリンとアルビフロリンです。この他、タンニンやアミノ酸(アルギニンなど)も含んでいます。
薬理作用があるのは主にペオニフロリンで、鎮痛、血管拡張、抗炎症、抗アレルギー、血管拡張、鎮静などの作用が知られています。
シャクヤク根エキスの働きについて
シャクヤク根エキスは、口内や歯茎に使用した場合に以下の効能が期待できます。
・鎮痛作用
・血管拡張作用(血行改善作用)
・止血作用
・抗炎症作用
・抗菌作用
歯茎や粘膜の痛みを抑え、血管を広げて血行を良くします。それでいて止血作用があるため、出血を抑えます。炎症があればそれも抑えます。
抗菌作用により、口の中の雑菌の増殖を抑えるので、虫歯や口臭の予防も期待できます。歯茎の血行を促進し、健康的な歯茎と口内衛生を保つのにおすすめの成分です。
また、肌に塗ったり口から摂取したりした場合、以下のような効能が期待できます。
・色素沈着抑制作用
・抗老化作用
・肌荒れ改善作用
・収れん作用
・抗痙攣作用
シャクヤク根エキスは、シミの原因であるメラニン色素を作る酵素(チロシナーゼ)の働きを抑えてシミを予防します。それだけでなく、メラニン色素を作る命令をするホルモン(メラノサイト刺激ホルモン)が作られるのを抑えることによってもシミを予防します。多角的にシミを抑えられる成分です。
また、肌は紫外線を浴びると、真皮で炎症が起こり、肌のハリを保つコラーゲン・エラスチン・プロテオグリカンなどを分解する酵素(好中球エラスターゼ)が発生して、肌のコラーゲンその他を減らしてしまいます。そのため、紫外線を浴びるとシワやたるみの原因になります。これが光老化のメカニズムのひとつですが、シャクヤク根エキスは好中球エラスターゼの働きを抑えて肌のコラーゲンその他を保つため、肌のハリやたるみを改善する効果があります。
どのようなメカニズムかははっきりしてはいませんが、シャクヤク根エキスを配合したクリームを使った研究により、シャクヤク根エキスでザラザラした肌荒れが改善する効果がわかっています。シャクヤク根の保湿作用・肌のバリア改善作用・抗炎症作用などが作用しているものと考えられています。
シャクヤク根エキスは、広がった組織を引き締める収れん作用もあります。そのため、毛穴を引き締めて、キメの細かい肌を作るのにもおすすめの成分です。
シャクヤク根エキスは、筋肉の痙攣を予防・緩和する抗痙攣作用も古くから知られています。こむら返りによく使われる漢方薬の芍薬甘草湯には、その名の通りシャクヤクが主成分として多く含まれています。
肌のシミや老化を防ぎ、肌荒れにもいい成分がシャクヤク根エキスです。
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